ネットで検索していると、漢方でチョコレート嚢胞が小さくなった人の話を度々見かけます。興味はあるけど、東洋医学というとなんとなく敷居が高いしお値段も気になるところ。
チョコレート嚢胞の治療に定評のある漢方薬局にメールで見積もりをとってみたところ、1カ月で50,000円前後との回答でした。さすがに毎月50,000円も払えないな…と思いましたが、免疫力をあげる食事療法が大切とのことで、食事のアドバイスをいただく事ができました。
食事療法の内容は「漢方の先生がすすめる、免疫力を高める食事」の記事をどうぞ。
毎月5万はキツイ…でもどうしても一度は漢方を試してみたい、という思いが強く、ある時、北里大学病院に東洋医学の研究所があることを知り、漢方治療をやっているとのことなので尋ねてみました。基本的に病院なので、街の漢方薬局より気軽に行ける気がする。建物に近づくとともに独特の漢方のにおいが。
問診と舌診の結果、温経湯(うんけいとう)を処方されました。冷えや体力低下による婦人科疾患などに効果があるとのこと。渡されたのは、紙袋にどっさりの漢方薬と計量カップ。
顆粒ではなく煎じるタイプで、毎朝30~40分煮だしたものを飲む。いかにも効きそうな独特のにおい。飲めないような味ではないし体がポカポカして温まるけれど、毎朝煎じる手間とコスト(2週間分で2万~3万円。結果的にやっぱり月50,000円前後)がストレスとなり、続けるのが難しいと判断。
かかりつけの病院でツムラの顆粒の温経湯を処方してもらうことにしました。せっかくなので仕事の合間にお茶感覚で取り入れることに。チョコレート嚢胞を縮小させるのは無理でも、生理痛の軽減などには効果を発揮しそうです。
結果的に、漢方をチョコレート嚢胞の治療のメインにする事は、私にとっては非現実的でした。ディナゲストのように効果がある程度実証されているものと違い、病状や体質によってディナゲスト以上に効果の有無が全然違うと思われる。その上で高額な漢方を飲み続ける事は、私には難しかったです。
でも、身体はとても温まるので、冬場や生理の時期など、身体の調子に合わせて飲むのはとても良いと思いました。体質を改善していく中で取り入れる価値はあると思います。
以下、処方された温経湯の説明書から
- 【温経湯】
- 冷えや体力の低下による婦人科系疾患などに用いる薬です。不正出血、更年期障害、月経不順、不妊症、習慣性流産、手掌角化症、凍傷などに応用される
- 半夏(はんげ)
- 健胃鎮咳作業があり、悪心嘔吐や胃部不快感、咳や痰などに用いる
- 麦門冬(ばくもんどう)
- 滋養作用があり、咳や口渇などに用いる
- 当帰(とうき)
- 血行障害による冷えや痛み、炎症、貧血などに用いる
- 川芎(せんきゅう)
- 冷えによる頭痛や鼻づまり、筋肉の痛みなどに用いる
- 芍薬(しゃくやく)
- 筋肉の痛みや痙攣などに用いる
- 御種人参(おたねにんじん)
- 滋養強壮作用があり、体力や免疫力の低下、食欲不振などに用いる
- 桂皮(けいひ)
- 悪寒や冷え、痛み、のぼせ、かゆみなどに用いる
- 牡丹皮(ぼたんぴ)
- 血行障害による痛みや麻痺などに用いる
- 甘草(かんぞう)
- 滋養や健胃作用があり、腹部の痛みや筋肉の緊張などに用いる
- 呉茱萸(ごしゅゆ)
- 冷えによる嘔吐、頭痛、月経痛などに用いる
- 生姜(しょうきょう)
- 健胃作用があり、冷えによる腹部の痛みや嘔吐などに用いる
- 阿膠(あきょう)
- 滋養作用があり、出血や体力の低下などに用いる
- <追加>紅花(こうか)
- 血液の循環障害による痛みや炎症、月経不順などに用いる
《特別編》《99人のQUEEN:ディープファン99人が選ぶ「今だからこそ聴くべき1曲」》の全ランキングはこちら(2021年11月27日にNHK BSプレミアムで放送)